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2011年05月15日

『かもめのひろば』 第57号

KFPメールマガジン「かもめのひろば」の読者の皆様へ!

「かもめのひろば」をお届けいたします。

東日本大震災後2ヶ月がたちました。まだ避難所でご不自由な生活を
余儀なくなくされておられる方もいらしゃいます。早く通常の生活に戻れ
る事を祈らずにおられません。

「金は天下の廻り物」といいますが、神奈川県にお住まいの皆様には
ぜひ自粛ムードでなく通常の生活をして、できれば東北にお金がまわる
ような旅行、買い物をしていただき東北への支援を続けましょう。

かもめのひろば 
編集 鈴木
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━━━━━━━━━━━━━第57号━2011/5/16━━━━━━
かもめのひろば
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
KFP広報誌
■CONTENTS■
1.『ライフプラン寸考』第38回      
   ~かんたんライフプラン ①レーダーチャート~
★KFPのセミナー案内★
2.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第32回
   ~住宅購入時の契約編~
3.『ベテランFPの目』第22回          ~生活再建支援~
4.『KFP組合員の横顔』第25回~人の価値観をかたちにするFP~
◇編集後記◇
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1.『ライフプラン寸考』第38回
~かんたんライフプラン ①レーダーチャート~ CFP:仁科 眞雄
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 キャッシュフロー表は数字がぎっしりつまっていて、一般のお客様に
は分り難いものだと思います。私はお客様が「一目見てパッと分る」方
法がないかと考え、レーダーチャート分析をすることにしました。
「かんたんライフプラン」と称しています。
グラフは住宅を購入したいある若者(30歳)のレーダーチャートです。
(グラフは http://www.fp-kanagawa.com/backnumber/index.html
『かもめのひろば』 第57号をご参照ください)
5項目について4段階評価をしました。住宅資金準備は3点ですがほか
の4項目は2点で「問題あり」と診断しました。3~4点は健康、1~2点は
「問題あり」です。
健康診断で血液検査をし、基準値をはみ出す項目があったら再検査を
して治療をするように、「かんたんライフプラン」を作って「問題あり」が
1項目でもあれば、本格的なライフプランを作り問題点を良く分析すると
ともに対策を講じる必要があります。
「年間収支状況」は40年間の収支予測の中で「収支不足(赤字)」の年
が1回もないのを4点とし、半分の21回以上のケースを1点としています。
住宅資金準備は住宅購入前年の貯蓄残高が1000万円以上なら4点。
教育資金準備は第1子が大学入学をする前年の貯蓄残高が700万円
以上なら4点。老後資金準備は65歳前年の貯蓄残高が3000万円以上
なら4点です。5番目の預貯金残高は40年間で最も少ない金額がいくら
か、その水準で4~1点をつけています。この点数はFPの基礎知識に加
えて、今までキャッシュフロー表をたくさん作ってきた実績を基に作った
参考値です。国や企業に頼れない「自己責任の時代」ですから、この
「かんたんライフプラン」で「家計の健康診断」の実施をお奨めします。
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★KFPのセミナー案内★
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◇資産運用セミナー◇
*「知って得するシリーズ」   ~資産運用事始め~
今回の連続セミナーは地震のため延期した3月のセミナーと同じです。
資産運用をこれから始めようとお考えの方、資産運用を系統だって学び
たい方に最適の無料セミナーです。
◆5月21日(土)13:30~16:00(無料)会場:KFP内教室(横浜駅西口)
   「株式投資を基本から学ぶ」       講師:岡野 征治氏(CFP)
◆5月28日(土)13:30~16:00(無料)会場:KFP内教室(横浜駅西口) 
   「基礎から学べる投資信託」       講師:佐藤 博信氏(CFP)
◆6月5日(日)13:30~16:00(無料)会場:KFP内教室(横浜駅西口)
  「わかりやすいJ-REIT & ETF」 講師:J-REIT 堀江 雄二氏(CFP)
                           ETF 金井 剛氏(AFP)
各セミナーの終了後にご希望者の方へ無料ミニ相談の機会がございま
す。お気軽にお申し込みください。

<無料セミナー・無料相談のお申し込み>
*E-Mail: info@fp-kanagawa.com に①お名前②E-Milアドレス
       ③電話番号④ご希望のセミナ―名 をお書きの上お申し込
        みください。
*電話: 045-315-0121 にお申し込みください。
*セミナーの詳細と会場の地図:
http://www.fp-kanagawa.com/seminar/index.htmlでご確認願います。

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2.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第32回
 ~住宅購入時の契約編~   CFP・宅建主任者:長谷川 良行
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読者の皆様の「マネー力」を磨く3択クイズです。今回は、「住宅購入時
の契約」に関する問題です。

問1、住宅購入は一定要件でクーリングオフ(申込の撤回や契約解除)
が認められています。クーリングオフができるのは次のうちどれでしょうか?
①宅建業者の事務所で購入の申込をした
②自宅で購入の申込をした
③喫茶店で購入の申込をした

問2、仲介業者の媒介により住宅を購入する場合には仲介手数料がか
かります。
売買価格が3000万円とすると、仲介手数料はいくらになるでしょうか?
①3000万円×3%+5万円=95万円(プラス消費税)
②3000万円×3%+6万円=96万円(プラス消費税)
③3000万円×3%+7万円=97万円(プラス消費税)

問3、売買契約を締結時に支払う金銭は次のうちどれでしょうか?
①手付金
②申込金
③内金
                       (解答は巻末をご参照ください)
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3.『ベテランFPの目』第22回
  ~生活再建支援~                CFP:鈴木 榮三郎
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津波にさらわれた母親を求めて暗い海に向かって「おかあさ~ん!」と
泣き叫ぶ少女、住んでいた家が津波に流されて平らな地べたのみにな
った場所で呆然として立ちすくむ定年退職者、津波に流されていく造り
酒屋の建物を高台から傍観するしかできない経営者と従業員、私は
ニュースで流されたこの実況の映像を一生忘れないでしょう。
宮城県に住む私の妹家族も命は助かったものの車が流され,家は天井
まで水につかるほどの被害を受けました。最初に援助して欲しいものは
家族4人の靴と言われました。靴を流されて歩くこともできなかったので
す。3週間後の大きな余震では真っ暗な中をみんなで高台に逃げたそ
うです。家の被害はどうだったと聞くと、もう家の中はカラッポで倒れる
ものがなかったと聞き、被害の大きさを再認識しました。
家族を失い、家を失い、職を失った方が大量にでた今回の東日本大震
災の罹災者の方たちの生活再建の支援はFPが貢献できる分野では
ないでしょうか?  生活再建は5年~20年と長い闘いです。 
金は無いけど智恵なら出せるFPが、しっかりと罹災者に寄り添って
サポートしていきたいものです。
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4.『KFP組合員の横顔』第25回
 ~人の価値観をかたちにするFP~   2級FP技能士:伊藤 理恵
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みなさまにとって一番大切なものは何でしょうか? お金でしょうか、
家でしょうか、物でしょうか。これらは、豊かな人生を送る上で、どれも
大切なものです。大切であるがゆえに、お金、家、物を増やすこと、また
は残すことが目的になっていることが多いのではないでしょうか。
FPというと、お金に関する損得を教えてくれる人という認識が強いよう
に思えます。けれども本当は、損得だけでは、人生の豊かさを測れま
せん。リスクは採らず安心して暮らしたい、リスクを採っても夢の実現を
重視した生き方がしたい、子孫に財産をできるだけ残したい、財産を世
の中のために使いきりたいなど一人ひとり様々な価値観を持っていて、
その価値観に基づいたこだわりがあるのではないでしょうか。
東日本大震災のように、どのような状況・立場にいる人にも等しく振り
かかる天災を経験した今、単なる損得に囚われない多様な価値観で、
お金、家、物について考える人が増えてくるように思えます。こうした
一人ひとり異なる、それぞれの価値観に添ったお金や家、物の扱いに
関するこだわりをかたちにするために、FPとしてお手伝いできればと考
えています。
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「くらしに役立つ『マネー力』検定」第32回   <解答>
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問1、 正解 ③
売主が宅建業者で買主が個人の場合、事務所など一定の場所以外で
買付けの申込みをした場合はクーリングオフできます。例えば、喫茶店
やホテルのロビー等です。
しかし、業者の事務所、買主が自ら申し出た場合の自宅や勤務先の
場合等はできません。申込の撤回が出来る旨及びその方法が告げら
れた日から起算して8日を経過するとできませんので注意が必要です。
問2、 正解 ②
仲介手数料は宅建業者に住宅を仲介(法律では媒介という)してもらった
場合に支払う手数料です。売買価格が400万円を超える場合は(通常
は越える場合がほとんどですが)、速算式として「売買価格×3%+
6万円」プラス消費税となります。
宅建業者が売主の場合、仲介手数料はかかりません。売主、仲介
(媒介)のいずれなのかは不動産広告の[取引態様]で確認できます。
問3、 正解 ①
売買契約を締結した時は、契約成立の証しとして「手付金」を支払いま
す。手付金は通常“解約手付”とされ買主(または売主)が一方的に
契約を解除する時のペナルティの意味を持っています。即ち、買主は
支払った手付金を放棄する(一方、売主の場合は手付けの倍返しする
)ことで契約を解除することができます。
「申込金」は“買いたいから宜しく頼む”という意思表示程度の金銭で
契約に至らなければ返金されるべきもので、「内金」は売買代金を何度
かに分けて支払う時に代金の一部を前払いする金銭をいいます。  
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◇編集後記◇
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私のよく行く横浜ルミネの有隣堂で『ONE PIECE STRONG WORDS
ワンピース ストロング・ワーズ』(集英社新書)がベストセラーとなって
います。『ONE PIECE』というのは、「週刊少年ジャンプ」に連載されて
いた大人気漫画です。コミックス(第1巻~第61巻)も大ベストセラーと
なっています。若者たちの圧倒的な支持を得ている『ONEPIECE』の
テーマを一言でいうと「仲間のために!」ということです。
そんな「ワンピース世代」の若者たちが東日本大震災でもボランティア
の中心的存在になりつつあります。東日本大震災から2か月、横浜の
街頭では大学生たちが「継続的な支援が必要です」と募金を呼び掛け
ていました。近ごろの若いものは・・・捨てたものではありません。それ
にしても大人たちは・・・? 
私たち大人にできることは、日常の経済活動を取り戻すことです。でき
れば、個人個人が今まで以上の経済活動を目指しましょう。お金の
回転を図りましょう。年配の方にお願いです。今こそ年配者の力が必要
です。必要以上の貯蓄は今こそ消費に回しましょう。
大震災の被害で休業していた横浜駅近くの温泉「SPA EAS」が4月
末に再開しました。週末、横浜の温泉でゆったり過ごす私の日常が復
活しました。3か月に一度の箱根「天山温泉郷」行きも再開するつもり
です。半年に一度の温泉一泊旅行は、この夏、宮城か福島の温泉に
行く計画を立てています。
東日本大震災を契機に、日本は良い方向に変わっていく! そんな
予感を私は微かに抱いています。
                   『かもめのひろば』編集長:中澤 英雄
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※本誌の記事は皆様への情報提供のみを目的としておりますので
ライフプランの決定や金融商品の売買などに際しては必ずご自身の
責任においてご判断ください。
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http://www.fp-kanagawa.com/FormMail/index.htm 
より、配信停止の手続きをお願いいたします。
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『かもめのひろば』 第57号 5月16日発行
発行人:仁科 眞雄
編集人:鈴木 榮三郎
編集長:中澤 英雄
発行所:神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
〒221‐0835 横浜市神奈川区鶴屋町2-21-8 第1安田ビル7F
TEL 045-315-0121 FAX 045-315-0122
URL http://www.fp-kanagawa.com  e-mail info@fp-kanagawa.com

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