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2011年12月15日

『かもめのひろば』 第64号

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「かもめのひろば」の読者の皆様へ

神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合(KFP)のメールマガジ
ン「かもめのひろば」12月号をお届けいたします。

今年は3月の東日本大地震・つなみ、ユーロ危機、円高・不況と日本の
経済は大変な1年でした。 今年が明るい希望が持てる社会への転換
の年となっていたと後で感じられる事を切に願います。

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━━━━━━━━━━━━━第64号━2011/12/15━━━━━━
かもめのひろば
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
KFP広報誌
■CONTENTS■
1.『ライフプラン寸考』第44回 ~本格的なライフプラン ⑤問題事例~
★KFPニュース★
2.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第39回  ~介護保険編~
3.『ベテランFPの目』第29回   ~投資信託ファンド選びのコツ~
4.『賛助会員の声』第12回 ~増やす運用から守る運用へ・発想の転換~
◇編集後記◇
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1.『ライフプラン寸考』第44回
~本格的なライフプラン ⑤問題点の事例 保険の掛け過ぎ~
CFP:仁科 眞雄
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本人に見えない問題点として「保険の掛け過ぎ」があります。数年前で
すが、がん保険に毎月6万円の保険料を支払っているという相談者がい
ました。 「祖父母も両親も兄弟もがんで死亡したので心配でしょうがな
い」というお客様です。「がん(願)掛け」みたいなもんですから、高額療
養費制度のまっとうな話をしても全く意味がありませんでした(笑)。
警察官、消防士、高所作業者等、仕事の危険度が高い人は概して保険
金額が高いという傾向が見られます。ある警察官は53歳の時に病気で
死にましたが、奥様に保険金が1億2000万円おりて、奥様は実に優雅
に暮らしているという話を聞いたことがあります。不謹慎と怒られるかも
しれませんが、笑えない漫画話ではないでしょうか。私は「生きている間
の方が大事だ」と話します。生命保険の加入は大切なことですが、「いか
に適正に加入するか~保険の掛け過ぎがないか」を考えてください。
35歳のAさんは保険の相談に来られて、必要保証額を算定した結果、葬
儀費用として終身保険を300万円、定期保険特約を2700万円加入しまし
た。60歳払い済み保険としたところ保険料は月14,000円強、25年間合
計支払額は約431万円です。片や家計見直しに来られたBさんは同じ
35歳ですが、保険会社の営業マンに勧められて深く考えることもなく終
身保険1000万円と定期保険特約を3000万円加入~保険料は月31000円
強、60歳までの合計保険料は937万円です。Aさんに比べて実に506万
円も多く支払うことに・・・皆さんはどう思われますか。
自分が死ぬ時、奥様に1000万円は残してやりたいと考え、終身保険に
1000万円加入するというしっかりした意思、目的があるなら良いと思い
ます。しかし「保険会社の営業マンに勧められて何となく」ではいただけ
ませんね。この500万円を住宅ローンの繰上げ返済にあてたら、あるい
は子の教育資金にあてたら、老後資金は相乗効果で格段に楽になりま
す。本人には良く見えない、自分では気がつかない保険の掛け過ぎが
実に多いと思います。保険料が月4万円にも5万円にもなり生活が苦し
くなっている人が多いのに驚かされます。
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★KFPニュース★
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<県民講座が開催されました>
神奈川県へKFP(神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合)が
提案したセミナーが11月6日から12月にかけて毎週土曜日に7回連続し
て開催されました。テーマは消費力アップ「安心で豊かなくらしを守る県
民講座」で、年金・家計管理・資産運用・住まい・相続と多岐にわたる内
容でした。KFPから講師が7名派遣されました。

<今年2度目のKFP同窓会が開催されました>
KFP(神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合)で「FP2級」「簿
記」「住宅ローンアドバイザー」等の勉強をされたOB/OGの皆さんが
11月26日(土)にKFPに集まり同窓会を開催しました。 当日はカラリス
トの松本祐子氏を招いて「第一印象は配色センスで決まる」というテーマ
で講義を行いました。テーマの為か女性の参加者が目立ち、講義終了
後には講師の松本氏も参加して懇親会を行いました。近況をお互いに
報告しあったり、KFPでの勉強の思い出話でにぎやかな時を過ごしました。
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2.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第39回
~介護保険編~      CFP:今泉 明信
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読者の皆様の「マネー力」を磨く3択クイズです。

問1、要介護認定を受けるためには市町村に申請の必要があります。
それでは、実際に要介護認定の「認定」は次のどの機関がおこないますか?
①主治医  ②介護認定審査会  ③市町村

問2、要介護の認定は要介護の状態により判定されますが、次のうちも
もっとも状態が重い区分はどれでしょうか?
①要介護状態「1」  ②要介護状態「5」  ③要介護状態「10」

問3、介護状態になった場合、介護保険サービスを利用したときの費用
の自己負担は何割でしょうか?
①自己負担なし  ②1割  ③2割
                       (解答は巻末をご参照ください)
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3.『ベテランFPの目』第29回
~投資信託ファンド選びのコツ~    CFP:佐藤 博信
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投資信託が誕生して今年でちょうど60年になります。 バブル崩壊後限
りなくゼロに近い金利の時代が約20年続くなか、平成10年に銀行窓販
が始まって以後、投資信託は純資産残高を順調に伸ばしてきました。
平成23年9月末現在、販売されている投資信託は約4000本(純資産額
約58兆円)あり、その中からファンドを選ぶのは、なかり至難の業です。
以下に選びたいファンドの絞込み条件をご案内します。ファンド選びの一
助にしていただければ幸甚に存じます。
① 純資産残高30億以上のファンドを選ぶ
運用がうまくいかない場合、残高が小さいと繰上償還される可能性が
高くなり、思いがけない損失を被ることとなります。
② 売出したばかりのファンドは買わない
  販売開始から5年間以上経過したファンドを選択対象とする。
③ 複数の販売会社が扱っているファンドを選ぶ 
単独の販売金融機関が破たんすると、繰上償還される可能性が高まり
ます。販売金融機関が複数であれば、A会社が破たん場合B社に口座
を移管できます。
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4.『賛助会員の声』第12回
~増やす運用から守る運用へ・発想の転換~    AFP:伊藤 理恵
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年金の支給額が、来年度から減額され、3年後には、物価連動型の原
型に戻ります。加えて将来は、消費税化の案もあります。
これまで、私たちは、経済的な豊かさを求めて、利益追求型の運用も積
極的に行ってきました。しかし、従来の社会のしくみや、経済の枠組み
が、音を立てて崩れてきています。今後は、いかに持っている資産の価
値を維持するのか、いかに目減りさせないかに焦点をおいた対策が必要
ではないでしょうか?
増やす運用から守る運用へ、同じ運用でも、商品の選び方や比率が大
きく違います。例えば、金利の低さに、今までは敬遠していた定期預金
や、場合によってはタンス預金。株式や外貨への投資から、自分を高め
るための勉強や、子供の教育などへ。1世代では終わらない投資方法、
時間感覚と広い視野などをあわせ持ちたいところです。
どんな時代でも、自分らしい生き方ができるようなライフプランを作り、希
望を持って新しい年を迎えましょう。
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「くらしに役立つ『マネー力』検定」第38回   <解答>
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問1、正解 ③市町村
要介護の認定は、まず市町村が①主治医の意見に基づき、②その意
見を要介護認定審査会に通知し審査及び判定を求め、③要介護認定
審査会の通知に基づき市町村が要介護の認定をおこない、その結果を
被保険者に通知するという流れです。
「要介護認定審査会」は審査および判定をする機関です。まぎらわしい
のですが、あくまで認定は「市町村」がおこないます。
問2、 正解 ②「5」
要介護の判定区分は「1」から「5」の5段階で、数字が大きくなるほどよ
りより重度でより多くの介護を必要とします。したがって「5」が介護の状
態がもっとも重いことになります。
問3、 正解 ②1割
介護保険のサービス費用の自己負担は原則1割負担です。施設等に
入居するとそのほかに部屋代や食費が別途自己負担となります。また、
介護保険対象外の特別なサービスを受けるときは利用者全額負担とな
りますので注意が必要です。
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◇編集後記◇
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女子サッカーワールドカップを制した「なでしこジャパン」が今年の流行
語大賞の年間大賞を受賞しました。国民栄誉賞、紫綬褒章に続き「な
でしこジャパン」3冠達成(!?)です。「なでしこジャパン」の活躍は日
本人に、そして東日本大震災で被災された人々に勇気を与えてくれま
した。来年のロンドンオリンピックでの金メダルの獲得を心より願ってい
ます。
 ところで、大震災の影響で年賀状のあいさつの言葉に異変が起きてい
るそうです。「謹賀新年」や「明けましておめでとうございます」などの新
年のあいさつが減り、感謝の言葉や復興への願い、決意を表すあいさ
つが目立っているようです。コンビニのローソンでは「希望」「絆」などと
書かれた年賀状が販売されています。
 さて皆様は、年賀状の「あいさつの言葉」にどんな思いを託しますか?

めでたさも中くらいなりおらが春       
世の中をゆり直すらん日の始め       小林一茶

                   『かもめのひろば』編集長:中澤 英雄
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『かもめのひろば』 第64号 12月15日発行
発行人:仁科 眞雄
編集人:鈴木 榮三郎
編集長:中澤 英雄
発行所:神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
〒221‐0835 横浜市神奈川区鶴屋町2-21-8 第1安田ビル7F
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