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2010年06月15日

『かもめのひろば』 第46号

「かもめのひろば」の読者の皆様へ!!

そろそろ蒸し暑い季節になってまいりました。
今月はKFP10周年記念イベントのご報告があります。

━━━━━━━━━━━━━第46号━2010/6/15━━━━━
かもめのひろば
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
KFP広報誌
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■CONTENTS■
★KFP創立10周年記念イベント★
 「おかげ様で10周年」を開催!!
1.『ライフプラン寸考』第29回  
  ~ファイナンシャルターゲット⑥~      仁科 眞雄
2.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第21回  
  ~ポートフォリオ編~             土井 健司
3.『「FP流」私の資産運用』第15回
  ~投資の失敗で学んだこと~         南平 和洋
4.FPと「心と体の健康」第2回
  ~「納得ウォーキング」~          一六四
★KFPのセミナー案内★        
5.『KFP組合員の横顔』第15回
~社会事業として、FPビジネスの確立を!~ 堀江 雄二
6. 『ベテランFPの目』第11回
~先進医療って、なに?~          赤塚 信子
★KFPニュース★
◇編集後記◇ 
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★KFP創立10周年記念イベント★
「おかげ様で10周年」を開催!! 
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KFP創立10周年記念イベント「おかげ様で10周年」が5月29日
(土)10:00~17:00まで横浜そごう前地下広場で開催されました。
相談コーナー(6テーブル)では10時開催と同時にお客様がご相談
にこられ、合計51組のお客様が途切れなく17:00まで続きました。
ご年配の方は相続・リタイヤ後の相談、30歳代の方は住宅ローン・
資産形成のご相談が多くみられました。
ビンゴコーナーではラジオ日本で番組を担当されているフリーアナ
ウンサーの土井里美さんに参加していただきゲームが盛り上がり
ました。
パネルコーナーでは12のテーマに分類されたお客様のお金に関す
る問題・課題のパネルの前でお客様からのご質問にFPが丁寧に対
応して喜ばれておりました。
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1.『ライフプラン寸考』第29回  
~ファイナンシャルターゲット⑥~ 「収支過不足」 
        FP:仁科 眞雄 
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誰しも「収支過不足」は年間ベースでプラスになって欲しいと考えて
いるのではないでしょうか。ライフプランを作るにはお客様と会話を
しながら、ファイナンシャルターゲットを決めますが、ほとんどのお客
様が「年間収支過不足」をプラスにするという目標をかかげます。
目標としては至極もっともで決して悪いとは思いませんが、これを達
成するのは至難と言わざるを得ません。
40年分のキャッシュフロー表を作ると、「収支過不足」がマイナスに
なる年数が半分以上になるケースがざらにあるのに驚かされます。
やりたいことがたくさんあり夢が大きくて、お金がたくさんかかること
の裏返しかもしれません。
「年間収支過不足」がマイナスになるのは子が大学へ進学し、教育費
が大きく膨らむ時期、一般的には40歳代後半から50歳代前半です。
また車の購入や住宅の塗替え等メインテナンスをする年はマイナス
となりがちです。30歳以降車を10年に1度買い換えるとすると、80歳
までに5回はマイナスに転落する可能性があります。また住宅のメイン
テナンスも10年に1度必要とすると、一生に5度は大きな出費があり
マイナスになる可能性がありますね。
更に完全にリタイアし年金生活に入る65歳以降のセカンドライフを考
えると、「年間収支過不足」が40年の内20回以上マイナスになるのは
ごく自然に思えてきます。でもそのままでは大変ですね、家計は火の
車の感があります。
私はファイナンシャルターゲットに「収支過不足」の項目を入れるのな
ら、マイナス回数を何回以内にするという回数目標を設定するようお奨
めしています。良いライフプランづくりにはマイナス回数を減らす対策が
非常に大事だと考えるからです。
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2.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第21回
   ~ポートフォリオ編~   FP:土井 健司
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皆様の「マネー力」を磨く3択クイズです。
今回は、「資産運用」について考えてみましょう。

問1、リスクとは何ですか?
①元本割れのことをいう
②収益の変動幅のことをいう
③投資金額がマイナスになることをいう

問2、投資信託のメリットは?
①自分で運用できる
②分散投資ができる
③コストがかからない

問3、ポートフォリオ運用の効果とは?
①高い収益が得られる
②リスクを減らせる
③購入単価を低くする 

(解答は巻末をご参照ください)
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3.『「FP流」私の資産運用』 第15回
~投資の失敗で学んだこと~        FP:南平 和洋
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資産運用で最も大事なことは「リスクのコントロール」だと言うFPがほと
んどだと思います。もちろん、私もそのひとりです。
「リスク」は一般的には、「長期・分散・積立」の3つで管理しますが、ベ
ースは数学の“確率・統計”を使っています。
この方法の限界は、「95%の確率で7%の目標利回り」を達成できま
すが、「5%の確率で失敗します」ということです。
ところが“5%の失敗”が大きな運用の失敗に?がることがあります。
記憶に新しいことでは2008年の“リーマン・ショック”がそれに当たり、
私も資産を失ったひとりです。
この“5%の失敗”を避けるために、私が最近心掛けていることは、“予
測をしない”ということです。マーケットの予測は当たりません。専門家
の意見が十人十色なのをみても分かります。
つまり、相場が大きく下がったという“事実”を見て買い、相場が大きく
上がったという“事実”を見て売るということだけを繰り返し、今は現金
で次に相場が大きく下がるのをただただ待っています。
「長期・分散・積立」に加えて“事実”に基づいた運用をすることで“5%
の失敗”も避けられるのでは?と考えて、現在、自分で実践してみてい
ます。
もし、また執筆の機会がありましたら、結果をご報告させてください。
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4.FPと「心と体の健康」第2回
~「納得ウォーキング」~     健康管理士:一六四(いちろくよん)
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4月号で健康を維持するために、ウォーキングが一番とお薦めしました。
効果は「体脂肪の燃焼」「心肺機能の強化」「足腰の筋肉強化」「ストレス
解消」「生活習慣病の予防」等です。それではどのようなウォーキングが
最も効果的でしょうか?
ウォーキングの基本は、早すぎず、遅すぎず、大股で歩くことです。歩き
方のコツは、背筋を伸ばし、頭のてっぺんを糸で引かれている感じであ
ごを軽く引きます。腰は左右・上下に動かさず、ひじは90度位に曲げ、
お尻の筋肉を動かして脚を運ぶようにし、目線は8~10m位先を見て
一直線上を前進していくように歩きます。そうすると、自然に歩幅も腕の
振りも大きくなります。
そして水の補給も大切です。
ウォーキングで消費されるCalは性別と体重と歩くスピードで異なります。
急ぎ足で1時間のウォーキング場合、男性体重60㎏前後の方ですと
210Cal位、女性50㎏前後の方ですと170Cal位消費されます。
間もなく真夏、薄着の季節になり体のたるみが目立ちます。私も加齢に
より、お腹まわりに脂肪が溜まりメタボとなりそうです。今月から毎週1回、
30分位のウォーキングを取り入れることにします。やっぱり健康の秘訣
はウォーキングが「無二無三」です。
次回は「納得ウォーキング」2をお伝えします。

注)無二無三(むにむさん)―― ひたすらなこと。わき目もふらないこと。
仏教語で、仏となる道はただひとつであり、第二、第三の道はないということ
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★KFPのセミナー案内★
http://www.fp-kanagawa.com/seminar/index.html#top 
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各セミナーや講座の詳細はKFPのホームページの「セミナー案内」で
ご確認ください。
■ 住宅ローンセミナー
住宅ローン徹底比較 
~フラット35の1%引下げは得か!~ (参加費:1,000円)
日程:平成22年6月20日(日) 
■ きらっとFPサポート
女性のためのマネーコントロール術 
~ポートフォリオ作成手順セミナー~ (参加費:1,000円)
日程:平成22年6月27 日(日) 
■ 読売・日本テレビ文化センター
~おカネの上手な使い方と貯め方 ~
苦しいときこそ金活を! (参加費:3,223円)
日程:平成22年6月30 日(水) 
■ 資産運用セミナー
はじめての資産運用 ~賢く学ぶ基本セミナー~(参加費:無料)
日程:平成22年7月2日(金) 
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5.『KFP組合員の横顔』第15回
~社会事業として、FPビジネスの確立を!~      FP:堀江 雄二
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今年1月から賛助会員として参加させて頂いています、横浜育ちの堀江
です。FPを目指したのは比較的早く20年程前で、知人のジャーナリスト
から米国でのFPの活躍を教えて貰った事がきっかけでした。その後
1994年にCFPを取ってから、本格的にビジネス化を考えるようになり
ました。
伝説のMMI(マネー・マネージメント・インスティティュート)のFC計画に参
加しようとしたり、元の職場(情報誌国内大手)でFP事業の提案をしたり
しましたが、いずれも時期尚早で実現に至りませんでした。
2007年秋から独立系FPとして仕事を始め、ライフプラン・資産運用・
不動産関連に軸足を置き、セミナー講師や個人相談・執筆等を散発的
に手掛けていますが、自分の力不足も相まってFPビジネスの難しさを痛
感しています。但し、FPへの社会的ニーズは年々確実に上がっており、
ライフワークとして取り組む価値がある仕事と確信しています。そんな
状況下で、KFPの皆さんとご一緒に「FPのビジネス化」を模索させて頂
ければ幸いです。
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6.『ベテランFPの目』第11回
~先進医療って、なに?~ FP:赤塚 信子
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日本の医療制度は、3割負担の保険診療と全額自己負担の自由診療
(保険外診療)に大別されます。原則、保険診療と自由診療を同時に受
ける(混合診療)と、保険診療の3割部分も含めて全額が自己負担となっ
てしまいます。
先進医療とは、自由診療の分類ですが、例外として「混合診療」が認め
られている医療です。現在、厚生労働省により86種類の医療技術が承
認されています。
ガン治療として注目されている先進医療に、「重粒子線治療」があります。
切らない治療法なので、体への負担も軽いのですが、技術料は約300万円
と高額です。
最近よく耳にする「先進医療特約」は、この技術料をカバーする保険。
特約保険料は、1000万円限度で月100円程度と安いのですが、特約な
ので基本の医療保険への加入も必要です。保険の見直しで悩むのは、
新しい保険が出る度に買い替えては、段々保険料が上がってしまうこと。
やはり、保険だけに頼るのではなく、高額な治療費でも貯蓄で賄えるよ
うに、ライフプランを立てていくことが重要です。
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「くらしに役立つ『マネー力』検定」第21回   <解答>
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問1、正解 ②
リスクとは、将来の収益の振れ幅(ブレ)のことです。収益の大きさは本来、
不確実なものであり、この「不確実性」をリスクと呼んでいます。「リスクが
高い」とは大きな利益を出す可能性も高いが、大きな損をする可能性も
高いことを意味しています。投資金額の元本割れや、マイナスになること
ではありません。   

問2、 正解②
投資信託は広く投資家から集めた資金を1つのファンドにまとめ、これを
運用の専門家(ファンドマネージャー)が、株式や債券などに分散投資し、
その利益を投資家に分配する仕組みの金融商品です。
専門家に運用を委託するため、その費用として購入時にかかる「販売
手数料」や、日々運用にかかる費用としての「信託報酬」等、さまざまな
費用が生じます。
       
問3、正解②
ポートフォリオとは、資産配分のことを言います。その運用目的は、投資
する金融資産(預貯金、国内債券、海外債券、国内株式、海外株式など)
を1つだけに集中させずに、出来るだけ分散して運用しリスクを回避また
は軽減することにあります。
ポートフォリオは、投資家の年齢、収入、保有資産、投資経験・性格等
を反映したリスク許容度により異なります。一般的には、年齢が高くなる
に従って安全な運用にシフトする事が有効といわれています。
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★KFPニュース★
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■ガイドブック発行
KFPではこのたび「安心で豊かなくらしのガイドブック」を発行し、市販を
始めました。このガイドブックは家計とお金に関するバイブルとして各家
庭に1冊必需品として備えてほしい内容(家計・教育・住宅・リタイア後の
生活・年金生命保険の見直し・資産形成・相続・遺言)が網羅されていま
す。執筆者は全員がKFPのメンバーです。横浜駅ダイヤモンド地下街の
有隣堂にて700円で購入できます。
■役員決定
5月25日にKFPの総会が開催され、欠員となっていた理事と監事に
それぞれ組合員の池 俊夫氏と長谷川良行氏が専任されました。
任期は1年間。
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◇編集後記◇
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6月8日、民主党の菅内閣が発足しました。新聞やテレビでは「脱小沢」
とか、政治とお金の問題を盛んに報道していますが、私たち国民の最大
の関心事はやはり「景気回復」と「将来不安の解消」であると思います。
平成に入ってから「失われた10年」と盛んに云われ続けてきましたが、
いまや「失われた20年」となってしまいました。「失われた30年」とならな
いためにも、菅内閣には力強い政策実行を願わずにはおれません。
毎年、総理大臣が変わり、政策がころころ変わる様な国に生きていく不
幸はこの辺りで終わりにしてほしいものです。
サブプライム問題、リーマンショックの傷がなかなか癒えないうちに、はた
またギリシャ危機が起こってしまいました。それにしても我が日本経済の
脆弱さばかりが目立っています。
国の借金は800兆円もありますが、国民の金融資産は1400兆円もあり
ます。ここは個人金融資産の約6割も保持している60歳以上の高齢者
の方々が安心して積極的に消費する社会を構築していただきたいと思い
ます。将来に対する不安(特に年金不安)を一掃して、私たち一人ひとり
が、安心して老後の生活「セカンドライフ」を楽しめる将来設計を描くこと
が緊急かつ最大の課題だと思います。
これから「年金」はどうなるのか? 日本経済は? 投資環境は? 
私たちのライフプランは?
KFPでは各種セミナーや『かもめのひろば』で、皆様に役立つ情報や知識
を、いままで以上にお伝えしていきます。ぜひとも皆様のご質問やご意見
をお寄せください。
『かもめのひろば』編集長:中澤 英雄

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次回の『かもめのひろば』 第47号は、
『ライフプラン寸考』
『くらしに役立つ「マネー力」検定』 
『「FP流」私の資産運用
など、好評連載記事をはじめ
楽しく、役立つ情報満載で7月15日にお届けします! 
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※本誌の記事は皆様への情報提供のみを目的としておりますのでライ
フプランの決定や金融商品の売買などに際しては必ずご自身の責任に
おいてご判断ください。
※『かもめのひろば』の配信停止を希望する方は、
http://www.fp-kanagawa.com/FormMail/index.htm
 より、配信停止の手続きをお願いいたします。
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『かもめのひろば』 第46号 6月15日発行
発行人:仁科 眞雄
編集人:鈴木 榮三郎
編集長:中澤 英雄
発行所:神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
〒221‐0835 横浜市神奈川区鶴屋町3-32-16トリウミビル6F
TEL 045-315-0121 FAX 045-315-0122
URL http://www.fp-kanagawa.com  
e-mail info@fp-kanagawa.com

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