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家庭経済の耳より情報

2026年08月10日

関東圏での住宅価格もう手が届かない

不動産経済研究所が20日に発表した2025年度の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の新築マンション1戸当たり平均価格は前年度比で15.3%高い9383万円だった。5年連続で過去最高を更新した。千葉や神奈川でも高額物件の発売が相次いだ。

価格が最高を更新する一方、発売戸数は2.6%減の2万1659戸と4年連続で減少し1973年度の調査開始以降で過去最少となった。開発に適した用地が少なくなっておりマンションの新規供給は減少が続いている。

出典:「首都圏新築マンション価格、最高の9383万円 25年度は15%高」
日本経済新聞 2026-4-20 日経電子版(参照日2026-7-30)

都市部の不動産価格は、世帯年収1000万円以上の高収入共働きであるパワーカップルでも簡単には買えないほど高騰しています。主な原因は、新築マンション価格の急上昇、建築費や地価の高騰です。

昨年2025年6月、若いカップルAご夫妻から住宅購入に関してのご相談があったと仮定して、筆者が内容について設定しました。

妻32歳 会社員年収460万円 夫37歳 会社員年収600万円
結婚して3年目、子供はまだもう少し先と考えている。
住宅購入に際し両方の親から1000万ずつ合計2000万円の贈与を受ける予定
藤沢まで30分位で通える範囲で物件を探しているとの事。
将来子供は2人欲しいが教育費などを考えると大丈夫か心配との事でライフプランを伺いながらお金の流れを見える化することになりました。

夫が一人でローンを借り入れます。
年収600万円で住宅ローンは年収の25%以内と考えて計画すると、年間返済額150万円(月額約12.5万円)となります
マンションの場合は毎月の経費、修繕積立金、管理費が毎月かかります。
修繕積立金、管理費合わせて約3.5万円、固定資産税、火災保険など経費を合わせると約50万円が上乗せされ、年間約200万円が住宅関連費用として出ていきます。


マンション物件価格約5700万円、購入時にかかる諸費用約300万円 、親からの贈与2000万円を頭金とすると住宅ローン借入金額は4000万円になります。
その当時のフラット35の金利は約1.9%でしたので年間のローン返済額は約157万円(月額13万円)それに管理費約42万円(月額3.5万円)をプラスすると住宅に関する費用は約199万円 火災保険や固定資産がありますので約209万円になります。
このご家庭は親からの資金援助もあり、キャッシュフロー表も健全でこれなら大丈夫でしょうという話をしました。

ただその当時の変動金利は0.6%位でしたので変動と固定のリスクやメリット、デメリットなども細かく説明しました。とても揺れ動いていましたが、その時に金利がすぐに大きく動くということは現実的ですかと言われたのを覚えています。今まで30年以上金利のない世界で育ってきた若い世代の方にとって、金利が動くというリアル感はなかったと思います。

ところが2026年7月のフラット35の金利は3.14%です。
もし今年この方が住宅を購入するとなると住宅ローン年間返済額196万円(月額16万円)となります。毎月の返済額の差額は3万円(年間で39万円)となります。
びっくりです、1年間でこれだけ大きく変わるとはだれも予想していなかったと思います。
戦争や世界経済の不安定な中で、政治だけでなく自然災害の影響も受けるインフレリスクの怖さを実感しています。

将来予測はできませんが今の時代は何があってもおかしくありません。
35歳で住宅ローン35年を組むと、返し終わるのは70歳、まだあなたは仕事をしていますか?
途中での転職や、退職というライフプランの変化や、病気など思いもかけない事もあるでしょう。
住宅購入やライフプランの変化の際には専門家FPに相談をしてまずはお金の流れをしっかり見える化して、将来に備えることをお勧めします。

住宅金融支援機構より抜粋

住宅金融支援機構より抜粋

佐藤 房子 2026年08月10日