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家庭経済の耳より情報

2015年05月10日

乗り捨て自由のカーシェアリング

 家計にやさしいカーシェアリングは車にかかるコストをマイカーの3~4分の1に減らすことができると言われています。カーシェアリングは現在、北海道から沖縄まで日本全国に普及していて、カーシェアリングの車両を置いている駐車場は全国7,500ヶ所以上、車両は12,000台以上、会員数は47万人を超えています。

皆様の自宅や会社など生活圏でもカーシェアリングの車両が置いてある駐車場が目につくようになってきたのではないでしょうか。東日本大震災でマイカーを流された方々が東北でコミュニティーのカーシェアリング事業を立ち上げたり、大手商社や時間貸し駐車場会社がカーシェアリング事業を全国展開したり、と目的や規模も異なる事業が各地に展開されています。

マイカーは必要だけど、維持費もかかるし、いつもある必要はないという方々にとって、カーシェアリングは財布にも環境にも優しい新しい移動手段として、若い年齢層から高齢者の方まで多くの年齢層に浸透し始めています。

 さて、カーシェアリングではこれまで借りた車両を元の駐車場に戻さなければなりませんでした。家の近くで借りて駅まで利用して、駅の駐車場に車両を戻す、あるいは大きな買い物をしたので、商店街で車両を借りて家の近くの駐車場に戻す、という使い方ができず、カーシェアリングの利便性を損なう問題の一つでした。

レンタカーでは借りた営業所と返す営業所が異なる「乗り捨て」というのは当たり前ですが、これまでカーシェアリングでは法律に阻まれて実現できませんでした。日本では違法駐車を無くすために、車庫法、道路運送法、道路運送車両法という3種類の法律で、車庫証明を取った場所から2kmを超えた場所で車両を保管してはいけないということになっているからです。レンタカーでは係員が乗り捨てられた車両を元の営業所に回送していましたが、カーシェアリングは係員がいないので、これができず乗り捨てできないことになっていました。ところが、昨年より国土交通省の扱いが変わりカーシェアリング方式でも乗り捨てができるようになりました。

現在、乗り捨てができるカーシェアリングは横浜と東京の一部限定地域しかありませんが、横浜ではダイムラーの小型車スマートを使用した「Smaco」、東京ではトヨタの2人乗り電気自動車を使った「Times Car Plus」で実施しています。

 カーシェアリングの乗り捨ては駐車場を余分に確保しなければならないなどコストアップ要因があり、実施に二の足を踏む事業者が多いですが、利用者からは好評なので今後増えていくことを期待しています。ますます便利になるカーシェアリング、マイカーコストを減らすことができ、無駄な車の利用も少なくなり環境にも良いというメリットを考えてみましょう。

池 俊夫  2015年05月10日