ライフプランを作る

家庭経済の耳より情報

2014年12月20日

健康面から考えよう、自分の人生設計[ライフプラン]

 団塊世代が退職して、多くの高齢者予備軍が将来への生活をどうしようかと悩んでいると聞きます。
仕事一筋で頑張ってきた方が、自由にできる時間がたっぷりある退職後の時間の使い方に戸惑っています。奥さんたちはしっかりと自分のしたい事や、地域での仲間作りが完成していて、予定がつまっているところをご主人にかき回されたくないと感じているからです。
退職直後は、お疲れさまでしたということで、二人で海外旅行や、国内旅行につきあいますが、そんな毎日はそれほど長くは続かないのです。お互いのリズムが、落ち着くまでに2年位は調整に手間取ると男性側から聞く事があります。
退職前から、夫婦でお互いにしたいこと、目指す生活スタイル、希望などを書き出して、話し合いが出来ていれば時間を無駄にせず、楽しい老後を迎えることが出来ますが、これが難しいのです。

 家族間でのコミュニケーション能力は、友人や仕事上でのそれと違いおろそかになりがちです。
中には、老後に描いていたご主人のプランを伝えていなかったために、退職後家庭内別居のような待遇を受けている方もいます。

日本人の平均寿命  男性 80.2歳 女性 86.6歳
60歳時での平均余命 男性 83.1歳 女性 88.5歳 
 厚生労働省 平成25年簡易生命表より

 老後の時間は男性23年、女性28.5年と長くなっています。
この時間をどのように過ごすか、まずは心身ともに健康が基本となります。
私は、男性料理教室の講師を20年近くしていますが、食事作りがまず健康の基だと考えます。
仕事をしている間は、外食や、宴会で家での食事が中々出来なかった方も、退職後は家で食事をすることが多くなります。

 ただここで大きな問題があります。退職後の夫の食事作りがストレスとなっている妻が多いということです。
24時間同じ時間を過ごすだけでなく、食事作りや家事を妻に任せて、自分の好きなことをやる夫の為に、『夫源病』になって苦しむ妻が増えてきているのです。
夫源病とは、夫が原因で妻が体調不良を起こす現象です。
めまい、頭痛、耳鳴り、のぼせ、肩こり,不眠、呼吸困難、倦怠感など更年期障害の症状と似ています。

老後の長い時間を健康に過ごすための食事作りが、体調不良で病気の原因になっているのでは豊かな生活はできません。
ですので、まずは男性に自分の食事は自分で作れるようになる事をお勧めします。
昼食は奥さんが出かけていても心配なく、健康的な食事が出来るようになるだけで、大きな前進です。食材の買い出しから、野菜サラダ、そば、うどんのゆで方、ちょっとした酒のさかなの作り方を知っているだけで、時間をうまく使えるだけでなく、奥さんからも感謝されます。地域の公民館や、コミュニティーセンターなどでそば打ち教室や、男性料理教室が盛んに開かれています。何か一つ講座に参加するとそこから輪が広がり、他の活動にも参加し、友人の輪も広がります。

現在私が講師をしている料理教室の会長さんは、現在78歳、料理教室だけでなく、囲碁、カラオケ、卒業した大学の歴史編さんに関わる文章も年間4回位掲載し、お元気ではつらつと活躍しています。最初から参加していますので、料理もベテランになり、奥さんのお友達を招待したり、娘さんの誕生日などの献立も立て自分で作って好評だとか、充実した生活です。
同じように会員の方も、仕事をしていた時代より、手帳が予定でいっぱいだというかたもいます。

 FPが進めるライフプランの中には、基本的な要素として、健康、生きがい、経済のバランスの3つがあげられます。
老後をこれから迎えられる方、すでに突入している方も来年の新年に向け、新たな1歩を踏み出すために自分スタイル(奥様の希望も取り入れた)のライフプランを作ってみませんか?
ちなみに『夫源病』だけでなく『妻源病』こういう言葉があるか分かりませんが、これらの症状もあるようです。
どんな形でも長い老後時間、お互いに楽しく、明るく暮らすための知恵と工夫が必要です。

佐藤 房子 2014年12月20日