家庭経済の耳寄り情報

2019年08月25日

子の教育費と学校教育費の補助・無償化に関し

 ライフプランを作成するうえで子の教育費は重要な項目の一つです。 子の教育費(幼児教育費を含めた学校教育費)が親の家計を圧迫している現実があり、若いご夫婦やこれから結婚する方々にも子の教育費に対する不安があると思います。 親の家計の圧迫を和らげる施策の一つとして教育費の無償化が施行されることになります。
 まず、子の教育費はどの位かかるかを知ることから入りたいと思います。 次のグラフは子の教育費の実態です。 教育費には、学校教育費と学校外活動費があります。 また、大学になると自宅通学の子でも大学生活費が必要になります。
 幼児教育から大学まで国公立に進学する場合と全てを私学に進学する場合は金銭的には約3倍の相違があります。 金銭的なことを考慮しない場合には、私学にはそれぞれ特徴があり、色々な長所があります。 国公立に進学するか私学にするかは、親の経済状況によるところが大きいです。 

 次に、2019年10月と2020年4月から施工される幼児教育無償化と高校・高等教育無償化について説明いたします。 3歳児~5歳児の幼児教育は月3.7万円(幼稚園のみ又は専業主婦(夫)の場合は月2.57万円)の範囲で原則全世帯が無料になります。 高校無償化は基準年収590万円以下の家庭では私立高校の平均授業料の就学支援金が出ます。公立高校では今まで同様に授業料相当額の就学支援金が出ます。 更に大学に関しましては、所得の少ない家庭に対し授業料減免及び給付型奨学金を受けることが出来ます。
詳細は次の図をご参照ください。

 
 
 なお、ライフプラン・ソフト「FPキャプテン2020年版 」(2019年9月の発売開始予定)を使用しますと、「お子様の年齢」と「私立・公立の区別」を入力するだけで、子供の教育費と教育費の補助を自動表示し、これらを使用してライフプランを作成します。
「FPキャプテン2020年版 」につきましては、次のURL(掲載予定)をご参照ください。
https://www.fp-kanagawa.com/book/

岩崎 康之 2019年08月25日